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「エルザの田舎の邸宅の地下室に、忘れ去られている を見つける夢を見たんです」── ( )は、1920年代と30年代に花開いたクチュールメゾンだ。かと言って、クリエイティブ・ディレクターであるダニエル・ローズベリーがそれらの年代に縛られたことはないが、彼のたゆまぬ想像力は今シーズン、いつも以上に顕著に現れていた。「異なる時代から着想を得たコレクションだと感じて欲しかったのです。1950年代には、どこかフレッシュでシンプルな空気感がありました。(今回は)そういったシルエットをオマージュしたものが見て取れると思います」と彼は話す。 実際にショーは地下室で開催された。それも、古くからそのサロンでクチュールのショーが行われてきた、オテル・サロモン・ド・ロチルドの地下室だ。シャンデリアに照らされた暗い空間を恭しく練り歩き、ゲストと視線を交わすモデルたち。かつてのオートクチュールショーを思い起こさせるひとときを、ローズベリーは創り出したのだった。 シュルレアリズムが描く、蠱惑的な身体美 オートクチュールの全盛期とされている1950年代に目を向けることで、ロー.

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