( )に2024-25年秋冬コレクションで追求したテーマについて尋ねると、「歓び。以上」と、たった一言だけ返ってきた。6分間という短いショーではあったが、そのインパクトは大きい。『七年目の浮気』(1955)の にインスパイアされた や、ミニーマウスを象徴する赤と白の水玉模様、 の名作から飛び出したプリンセスガウンなど、数々のステートメントルックを見るに、このコレクションが“主役”のエネルギーに満ちたものであることは確かだった。 私たちが向かう未来は、時に閉ざされていると感じることがある。特に、極右勢力が やアメリカで台頭し、デザイナーが大切にしている生殖の自由や などの権利が脅かされている今はなおさらだ。 こういった問題と向き合うのは容易ではないし、それを提起するのに が適切な場なのかどうか、疑問に思う人もいるかもしれない。それでも はジェイコブスが選んだ表現方法であり、彼は厄介なことさえも軽やかに発信する術を身につけている。もし彼が世界をリードする存在だったら? ここはきっと、ありとあらゆる人々にとって安全な場所になっていたと思えてならない。 �.